【Author】Tristan Tzara(トリスタン・ツァラ)
【出版社】Scheidegger & Spiess 2016年
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】304 pages with col. and monochro. illus.
【サイズ】26.5 x 20 cm
【状態】A: Like New
『Dadaglobe(ダダグローブ)』は、ダダ運動を総括する決定版アンソロジーとなるはずでした。
もし1921年に予定通り刊行されていれば、7カ国から約30人のアーティストによる100点以上の作品を収録し、ダダが真にグローバルな広がりを持つ芸術・文学運動であったことを示すものになっていたでしょう。しかし主に資金不足のため、刊行には至らず、20世紀初頭のこの運動に関する文献の中に著しい空白を残しました。
チューリヒでのダダ創立100周年を記念した展覧会に合わせて出版された本書『Dadaglobe Reconstructed』は、ダダ運動共同創設者であるルーマニア人詩人Tristan Tzara(トリスタン・ツァラ)が、当初の書籍のために集めた作品群を復元し紹介しています。
ツァラは、ドローイング、アート作品の写真、写真による自画像、書籍レイアウト案という4つのカテゴリーで作品募集を行いましたが、寄せられたのは既存作品に留まらず、多くの新作がこのプロジェクトの刺激を受けて生み出されました。その中には、ダダ運動を代表するアイコニックな作品も含まれています。本書では、これらの作品群を初めてフルカラーで一堂に紹介するとともに、ツァラの構想やダダ運動、そして『Dadaglobe』の歴史を探る論考も収録しています。