【Edited by】Madeleine Schuppli, Aargauer Kunsthaus
【出版社】Scheidegger & Spiess 2017年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】552 pages with col. and monochro. illus.
【サイズ】29 x 20 cm
【状態】A: Like New
ポップアートと聞いてまず思い浮かぶのは、アメリカの前衛的なポップアーティストたちです。アンディ・ウォーホルの象徴的な《キャンベルスープ缶》、ロイ・リキテンスタインのベンデイドットで描かれたコミック風作品、そしてロバート・ラウシェンバーグが“コンバイン”と呼んだコラージュ作品。しかし、あまり知られていないながらも発見する価値のあるのが、アメリカやイギリスからの潮流を受け取り、独自のスイス流ポップアートを展開したスイスのアーティストたちです。
本書『Swiss Pop Art』は、アールガウ美術館での大規模展覧会にあわせて出版された、スイスのポップアートに関する初の包括的な概説書です。
本書は、1960年代から1970年代初頭にかけてのスイス・ポップアートの動向を読み解きます。
アメリカのポップアートが持つ挑発的なイメージや創造的なモチーフに刺激を受け、スージ&ウエリ・ベルガー、フェルナンド・ボルドーニ、カール・ブッヒャー、エミリエンヌ・ファルニー、ベンディクト・フィヴィアン、フランツ・ゲルチ、マルグリット・ユッグリ、ウルス・リュティ、マルクス・ミュラー、マルクス・レーツ、ペーター・シュテンプフリといったアーティストたちは、時にアメリカの作品に強く影響されながらも、明確にスイス独自のムーブメントとしての個性を示す作品を生み出しました。