【Photographs by】Suzy Lake(スージー・レイク)
【出版社】 Steidl 2017年
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】228 pages with 170 illus.
【サイズ】30.5 x 24.8 cm
【状態】A: New
本書は、Suzy Lake(スージー・レイク)のジェンダー、身体、アイデンティティに関する探求を紹介するものであり、レイクの大胆な探求と写真というメディアの幅広い活用により、現代のアーティストにとって模範的なモデルとなるものです。
写真に関する深い知識と強い個人的な信念を併せ持つ彼女は、インスピレーションを与え、思考を刺激する作品を制作しています。
例えば、「Beauty at a Proper Distance/In Song」(2001-02年)は、若さを賛美する社会における美と老化した身体に関する概念に挑戦しています。
ここでは、レイクは公共の場にライトボックスを設置し、彩度の高い顔のクローズアップ画像を描いています。
「Performing Haute Couture」(2014)では、ずっと若いモデル向けにデザインされたハイファッションのモデルを務め、自身の成熟と権威を称え、主張しました。
レイクは、技術を駆使した先駆的なアダプターであり、それを使って写真をアートフォームとして、またメタファーの手段として位置づけています。
「Reduced Performing」(2008年)では、最も高度なスキャン技術を使って自分の全身をスキャンしています。ある時は明確に政治的であり、またある時は静かに力を与える彼女の写真は、常に自己への批判的な意識に根ざしています。
レイクが投げかける問いは、ソーシャルメディアが普及した表面的な時代において、以前と同様に現在にも当てはまるものです。