【Photographs by】Jonas Bendiksen(ヨナス・ベンディクセン)
【出版社】aperture 2008年
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】196 pages with col. illus.
【サイズ】13 x 21.5 cm
【状態】B-: 表紙スレ, ヨゴレなど
2008年、人々の生活様式に大きな転換が訪れました。人類史上初めて、農村よりも都市に暮らす人々の数が多くなったのです。しかし、この都市化の勝利は必ずしも進歩を意味しません。というのも、劣悪な環境で暮らす都市スラムの住民はまもなく10億人を超えると予測されているからです。
2005年から2007年にかけて、Jonas Bendiksen(ヨナス・ベンディクセン)は4つの都市――ケニアのナイロビ、インドのムンバイ、インドネシアのジャカルタ、ベネズエラのカラカス――でスラムの暮らしを記録しました。彼の抒情的な写真は、多くの人が抱く「貧困と悲惨の場所」という固定観念を超えて、これら密集したコミュニティのなかに存在する多様な個人史や価値観を映し出しています。
それでもなお、スラムの住人たちは、医療、衛生、電力といった基礎的なサービスの欠如など、巨大な課題に直面し続けています。
『The Places We Live』には、20点の折り込みページ作品が収録されており、それぞれがひとつの住居とそこに暮らす人々の物語を表しています。革新的なデザインと体験的なアプローチを通じて、本書は現代のディケンズ的現実ともいえる人々の生活を鮮やかに浮かび上がらせています。









