ユジエがシベリアの極北地域を6ヶ月間かけて旅し、撮影した109点のカラー写真とともに、その体験を綴ったもの。 人々の顔や生活も重要なテーマであり、ネネツ族、タタール族、ドルガン族、ニガサン族、イヌイット、ブリヤート族、ロシア人、アルメニア人、リトアニア人など、さまざまな民族の人々が登場。 これらの写真は、ユジエが子供時代に抱いた夢と大人になってからの探求心を反映している。
ファッション界から最も遠い存在とも思われるシベリアで暮らす人々の生活や衣装を知れるのも本書の大きな魅力です。過酷な環境の中で育まれた衣服の機能性と美しさからは、ファッションの奥深さを改めて実感できます。 (山縣良和)