【Photographs by】Milach, Rafal(ラファウ・ミラハ)
【Cover graphics by】Ola Jasionowska
【Designed by】Ania Nalecka-Milach & Rafal Milach
【Texts by】Aleksandra Bockowska, Karolina Gembara, Iwona Kurz
【出版社】JEDNOSTKA Gallery 2021年 First edition
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】256 pages with col. illus.
【サイズ】20.7 x 16.5 cm
【状態】A : New
Milach, Rafal(ラファウ・ミラハ)による「STRIKE」は、アーティストと他のアーティストや作家とのコラボレーションの成果です。
出版物には、視覚文化研究者、ジャーナリスト、活動家による評論文が添えられ、本の表紙のグラフィックは、抗議運動「女性のストライキ(Strajk Kobiet)」とその赤い稲妻のロゴを視覚的に識別するグラフィックデザイナー、Ola Jasionowskaのデザインによるものです。
「視線は交差する。上から、横から、後ろから、伸びてしつこく、はかなく、無表情に、恐怖、義務、強さの感覚、好奇心に左右され、無数かつ多様である。このような多様性は、街角で繰り広げられる社会政治的なスペクタクルのみならず、写真そのものに内在する特徴である。まなざしの相互浸透としての写真」。本書のテキストを執筆した3人のうちの1人、カロリナ・ゲンバラはそう書いています。
「Strike」は、2020年10月22日にポーランド全土で始まり、その後数カ月にわたってさまざまな形で継続した抗議活動の視覚的な記録です。
そして2つ目のテキストで、アレクサンドラ・ボーチコフスカは、カルツィ、ルバツフ、ワルシャワ、クラクフでの抗議デモの参加者の何人かの個人的な考察を記録しています。
イウォナ・クルツがプロジェクトの3番目のテキストで書いているように、「STRIKE」は、現代ポーランド社会が経験した最も重要な形成過程の一つを検証しています。
ストライキの結果、政治的な自己組織化のプロセスは続いていますが、その成果は未知数です。
しかし、抗議活動の写真記録は、私たちすべての想像力に警鐘を鳴らすものです。
ここで私は、ジョルジュ・ディディ=ユベルマンの考えを参照しています。
彼は、写真をパフォーマンスとしてではなく、鑑賞者が再構築しなければならない出来事として扱うことを提案しています。
ジャン=ポール・サルトルに倣って、彼は「行為としてのイメージ」と書いています。ここでのポイントはもう一歩踏み込んで、起こった出来事を再構成するというよりも、その中で設計された現実を構築することである。結局のところ、写真は『まったく現実のように見える』のです。