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ホルツ・バウ: 近代初期ドイツ木造建築: HOLZ BAU: TIMBER ARCHITECTURE IN THE EARLY MODERN PERIOD OF GERMANY

【編集・企画】福島加津也, 冨永祥子, 本橋仁, 佐脇礼二郎 
【執筆】ポール・メイエンコート, ケイトリン・ミューラー, 長谷川豪, ヤン・タイセン
【デザイン】西村祐一/Rimishuna
【出版社】ガデン出版 2020年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】360 pages with illus.
【サイズ】29.5 x 18.2 cm
【状態】A: New
この本は、東京にある小さな建築設計事務所が行った、近代初期のドイツ木造建築のリサーチを記録したものである。

本の内容は、最初に日本での事前リサーチで発見した戦前の建築雑誌を「資料」として再録し、次の「建築」には現地の写真と、この本のために作成した図面などが収められている。写真の大部分は、福島加津也が撮影したものである。最後の「論考」では、今回のリサーチに基づくテキストとして福島と本橋仁が、集成材の技術的な歴史とこれからの可能性についてポール・ルイス・メイエンコートが執筆している。日本の建築家長谷川豪との鼎談と、ドイツの設計事務所AMUNTのヤン・タイセンとの往復書簡は、建築家にとっての歴史のリサーチ活動と建築のデザイン活動との関係についての議論である。クレジットのないテキストはすべて佐脇礼二郎による。所々に入っているカラーのドローイングは、冨永祥子によって描かれた。現地を見学したときの臨場感のような、3次元の体験を2次元の紙面に表現しようとするいくつかの試みである。その表現方法の手がかりは、漫画や曼荼羅、ドールハウスや起こし絵など多岐に及ぶ。

このリサーチは、木造建築の設計をしていたときに、日本の伝統木造と現在の在来木造が直接的につながっていないと感じたことからはじまっている。このような違和感は、だれにでも経験があるだろう。世界は違和感であふれているのに、そのほとんどは気が付かないふりをして取り残されていく。しかし、ときにはこの違和感を本気で掘り下げてみよう。 深い所まで降りて行き、できる限り肉薄する。深い所から還ってきて、くぐり抜けた体験をみんなに伝える。そうすることで、自分の中に何かが取り込まれていく。これは、世界の謎を解き明かし他者と共有したいという、人間の本能のようなものだ。そのためには、本にすることが必要だった。違和感の答えは、いつも自分の外の世界にある。外の世界に行くためには、旅に出なければならない。旅には大きな困難があり、強い覚悟が求められる。だからこそ、外の世界は面白い。

リサーチを本にしてみると、建築のデザインとは異なる世界を表現できたような気がした。私たちのような小さな設計事務所が、デザインだけでなくリサーチも作品として世に問うことは、建築家の新しい活動領域を切り開く。それは、外の世界に旅に出ることに似ている。

この本を読むと旅に出たくなる。そう思ってもらえたら私は嬉しい。

ホルツ・バウ: 近代初期ドイツ木造建築: HOLZ BAU: TIMBER ARCHITECTURE IN THE EARLY MODERN PERIOD OF GERMANY

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5,830円 (税込)

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