【Photographs by】Ricardo Cases(リカルド・カセス)
【出版社】DALPINE/THE ICE PLANT/TORCH PRESS 2020年 Edition of 1000 copies
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】64 pages with 51 col. illus.(*部分的にイメージを切り抜いている箇所があります)
【サイズ】23.7 x 16 cm
【状態】A: New
カラフルな鳩レースを撮った『Paloma al aire』(2011年)で一躍注目を集めた、スペインを代表する写真家、Ricardo Cases(リカルド・カセス)。
本作『Estudio elemental del Levante』では、一番身近な環境であるスペインのレバンテ地方を舞台に、2010〜2020年の10年をかけてイメージ同士がもたらす視覚言語を探求しながら、写真集でしかできないイメージのレイヤーを生み出しています。
本書では、ページ内で写真の一部分が切り抜かれ、イメージの隙間を通してもうひとつのイメージが現れるという特殊な製本を試みています。
イメージが重ね合わさることで、表紙が象徴する錯乱した楽譜の混沌とした構造を露わにする。『Estudio elemental del Levante』は、狂気じみた輝きの終焉を楽しむためのレクイエムでもありながら、カセス独自の美学が貫かれ、乾いた土地にもたらされたエキゾチックなモチーフは、私たちの想像を掻き立ててやみません。